重心とはなんぞやを理解して頂けたと思います。
kikunokatsunori.hatenablog.com
動かない固体だったら重心の位置は一点に決まるのですが人間のように動くものはその姿勢によってどんどん重心の位置が変わります。
というのは身体の部分、頭にも重さがあり、腕にも重さがあり、足にも重さがあり、それらの位置が変わることで全体の重心の位置は変化します。
手を上に上げたら重心の位置は上がりますし、腰を落とせば重心の位置は低くなります。
お辞儀してみてください。
前に倒れそうな姿勢ですけど倒れませんね。
なんででしょう？
そう！上半身を前に倒している分、お尻を引いていますね。
全体の重心は少し下に移動しましたが前後にはほとんど動いてないはずです。
凄くないですか？
お辞儀をする時にお尻引こうなんて考えてませんよね？
僕らは前に重心を出した分、無意識に後ろに重心を引いてバランスを保っています。
これを撓む（たわむ）と言います。
脳のスーパーコンピュータによってオートで各部分の重心を撓ませて僕らはバランスを保ち生きていけるのです。
もしこの機能がなかったらコップを取るだけで倒れてしまいます。
コップを取ろうとする瞬間には無意識に身体の重心を引いてるから安定していられるのです。
余談ですが壁に背中をつけてお辞儀をしてみてください。
身体が拒否しますよね（笑）
お尻が出ないもんだから脳がゴーサインを出さないんでしょうね。
それでもやるとバランス崩します。
人間てよく出来てますよね。
武術を学ぶということは人間を理解するということです。
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